九州産業遺産巡り2 -三角、天草-

九州旅行レポ2

・3月9日(土)
熊本→三角(博洋丸、三角西港)→天草宝島ライン→富岡港→茂木港→長崎

[三角]

ミスミ と読む。

熊本駅を出発し、三角線で約1時間。
天草への交通の中間点である他、北西2kmに史跡である三角西港が存在する、小さな観光地である。

2年前に立ち寄った際は展望台付きの駅舎であったが、最近リニューアルされたらしい。



くまもんは至るところに出現している。


[博洋丸]


三角港と合い向かいに浮かぶ戸馳島を結ぶ渡船。片道100円。
直方体を曲げたような船体が特徴的で、コバルトグリーンの塗装は景色に程良く溶け込んでいる。



乗船口は開いたままで、船の進行方向になる。ミラーが両脇に取り付けてあり、タクシーのフェンダーミラーの様で面白い。

雨避けのシートが天井に掛けてあり、ルアーがぶら下がっている。乗客は合い向かいのベンチに腰掛けるか、操縦席の裏にある席に座れる。

画面に映っている見知らぬおじさんにグレープフルーツジュース1Lを頂いたことは特筆しておく。

戸馳島側の待合所。

日に十数回の往復をするこの渡船、二階堂CM 2010年「空に憧れた日々」編のテーマとして取り上げられた。同CMシリーズの中でも1,2を争うほど気に入っている。

町民の足となっているものの今年6月に廃止予定とのこと。再び乗る機会が来ないと思うと寂しい。



2013/7/1 追記
半世紀以上の歴史に幕 宇城市・戸馳島の渡し船
http://kumanichi.com/news/local/main/20130629002.shtml
話に聞いた通り、6月30日をもって航路は廃止されたそうです。WEB媒体で流れるニュースは上記リンク先の1つしか見当たらず。人知れずひっそりと姿を消す様は、最後まで私の関心を引きました。


[三角西港]

三角西港
三角の駅前から徒歩30~40分(バスを使えばよかった)に三角西港はある。

明治の半ばに国の直轄で作られ、以後の大正昭和で緩やかな変化を経てきた為、当時の面影が良く残る。
昭和末期から平成にかけて各施設の修復・復元工事が進められ、レトロな雰囲気を醸している。

ドラマ「坂の上の雲」のロケ地にもなったが、見ていないので知らない…



「法の館」
大正9年に同地へ移設された旧簡易裁判所。
端正な和風建築であった。




 [天草宝島ライン、富岡港、茂木港]

三角駅までバスで戻り、港で船を待つ。

2009年以降、三角港から天草の本渡港までを結ぶ高速船が就航している。
以前はここから南島原へと船が出ていたが、2006年に廃止された。もし訪れるのが数年早かったなら、南島原へ渡っていたかもしれない。

観光船なので前甲板に座っていられる。
高速船なので凄まじい風を受ける。たしか30ノットくらい出ていた気がする。


本渡港で下船し、バスターミナルまで歩いた。
天草諸島の名所は次の機会に訪れたい。



バスターミナル。
ここから路線バスで富岡港まで約1時間。
途中から道は海沿いとなった。

富岡港。
長崎県の茂木港まで高速船が出ている。

高速船の後部には窓もない開放的なベンチが備わっていたが、水しぶきをもろに浴びる。


[長崎]

茂木港から市バスで長崎の市街地へ。
飲み屋街である思案橋の夜は賑やか。
適当に入ったレストランでトルコライスを注文。結構な量があったはずだが、完食ついでにデザートを追加した。
星型ナタデココが良い。